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公共会館ホール劇場舞台の上手な利用法を考えるブログ

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舞台上でピアノの置く位置




会館などの舞台で行われるピアノ発表会。

舞台の設営で決めなければならない事はたくさんありますが、

出来るだけ最初に決めなければならないのは

ピアノの位置です。



基本的にピアノは舞台上のセンターに置きますが、

ピアノのどの部分をセンターに置くのが正解なのでしょう。



まず、舞台のセンターにあわせるのは大きく分けて3択があります。


1 鍵盤センター

2 ピアノの足がセンター

3 ピアノのハンマーがセンター

以上の3つです。


どれが正解、というものではありません。


また、舞台上の形や反響板を使用した場合など

条件が変わると微妙に変わってきますが、

基本的にはこの3種類。



一番音重視なのはピアノのハンマー位置センターですが、

客席から見た感じだと、わかりづらい事もあります。



客席からみた画的(えてき)には鍵盤センターが自然です。

鍵盤がセンターにあり、奏者の指もよく見えます。

舞台の間口(舞台の横の広さ)によっては

ピアノが上手に寄って見えるという弱点もあります。



なので、一般的なのはピアノの足の位置をセンター、

という場合が多いように感じます。




ちなみに、ピアノの発表会やリサイタルなどのピアノオンリー、若しくはメイン

の催しはピアノセンター、ということで

鍵盤、ハンマー、足あたりをセンターに持ってきますが、

ピアノコンクールの場合、ちょっと変わってくることがあります。


ピアノコンクールでは客席に審査員がいるので、

手や指、演奏者の姿勢などもよく見えるように、

鍵盤センターが基本になります。

場合によっては、さらに上手に寄せることもあるようです。

つまり、ピアノを下手よりに置くと、手元が見える客席は少なくなる、ということです。





さて、横の位置は良いとして

今度は前奥の位置も決めましょう。

ピアノメインの時は反響板を組むことがほとんどと思いますが、

一般的に舞台のツラ(客席側)に行くほど

直接音(ピアノから直接鳴る音)が多くなり、

舞台奥へ行くほど

間接音(反響板などに当たってから聞こえてくる音)

つまりリバーブが多くかかったような音になってきます。



これはそれぞれの舞台や反響板、客席やホール自体の構造によるので

一概には正解はありません。

客席から見ていただいて、前すぎず、奥過ぎない場所で良いと思います。

さらに音を聞いて、リバーブの感じなどを確かめると良いと思います。



もう一歩踏み込んでピアノ位置を決める場合、

舞台をコンコンと叩いて硬いところ(舞台の枕木があるところ)

を探して置いたりしますが、

実際には舞台上にあるコネクターの位置やセリの場所など

ある程度ピアノの位置には制限があります。

そこは、この小屋(会館、舞台)の特徴なんだと思って、

でた音を楽しんでもらえると良いかと思います。


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