2015/09/19 Category : 舞台用語 小屋と小屋付き 舞台業界では会館、ホールなどの舞台施設を小屋(コヤ)と呼びます。よく、イベンターやクラブ系の方が使う箱(ハコ)という言い方はあまり使いません。ハコという言い方は主にキャパ、つまり収容人数、客席の数などを重視します。あのハコは200人入る、とかこのハコはオールスタンディングだ、などです。イベンターや主催者の優先確認事項にお客さんの数、というのは当然気になります。というか、採算という面でもあたりまえです。しかし舞台技術関係者にとって重要なのは、舞台の間口(舞台の広さ)やバトン(舞台うえにある棒)の数のほうが重要なのです。なので、舞台関係者は「小屋」と呼びます。コンサートなどで全国をツアーでまわる舞台業者さんはあの小屋はバトンがセっている(バトンどうしが近い)とかこの小屋は搬入が大変、などと使います。小屋の語源は知りませんが、たぶん芝居小屋あたりから来ていると思われます。ちなみに、小屋付き とは会館付きの舞台スタッフの事。ちょっと注意が必要なのはこの「小屋付き」という言い方、すこし蔑称として使うことがある、ということ。小屋付きの人間が、自虐的に自分のことを小屋付き、と言ったりしますが、他の人は舞台スタッフには使わないようにしましょう。普段は主に「会館さん」と呼ばれます。若しくは、会館の「音響さん」「照明さん」「舞台さん」などといいます。にほんブログ村音楽 ブログランキングへ PR