2016/03/28 Category : 舞台用語 上手(かみて)と下手(しもて) 舞台には舞台用語と呼ばれる言葉がたくさんあります。私はこの舞台用語を一般の利用者が覚える必要は無いと思っています。緞帳(どんちょう)ぐらいなら一般的にも知れ渡っていますし、「ドン前(どんまえ)で挨拶します」と言えば緞帳の前で挨拶するんだな、と想像がつきますし、舞台の端にある幕を袖幕(そでまく)と言いますが、「横の幕」で十分通用します。そんな中、これだけは覚えておくと便利!という言葉が上手(かみて)と下手(しもて)です。これは舞台を客席からみて左側を下手右側を上手というのですが、舞台上で物や人などを動かすとき非常に便利です。右、とか左とか言ってると、いちいち舞台から客席を見て、とか舞台からみて左、とか言わなければならないからです。だいたい場所を決める場合、場所を決める人が客席にいて、舞台上で何人かが物などを動かす場合がほとんどと思います。「もうすこし下(しも)」とか言うだけで全員が理解できるからです。おまけの知識ですが、マイクを何本か使う場合、マイクには1番、2番、、と番号を振ったりしますが、基本的には(音響オペレーターの好みによりますが)下手から1番、2番、3番と置いていきます。この下手若番というのは基本で、なぜかというと音響の調整卓(音響ミキサー)は舞台に対して正面に、対面するように配置されます。この音響卓は左、つまり下手側が1チャンネルになっているからです。左から1,2,3、とチャンネルがあるので、一番左の1チャンネルのフェーダーを上げると、舞台上一番下手の1番マイクの音がでます。音響オペレーターの視覚上、都合がよいのです。これがこんがらがっていると、下手から2番目の人がしゃべりだしたのに、1番と2番が逆になっていると、覚えていたつもりでもオペレートが遅れたり、まちがったりするかもしれません。さらにおまけ舞台用語ですが、この「逆」というの「テレコ」っていいます。語源などはしりません 笑にほんブログ村音楽 ブログランキングへ PR